コワーキングスペースとカフェの料金・メリットを比較!お得なのは?
自宅や職場にとどまらず、自由な場所で仕事をする「ノマドワーカー」が増えている昨今。フリーランスの方はもちろん、副業がきっかけで、カフェで仕事や作業をするようになったという人も多いのではないでしょうか。
そんなカフェを仕事場として利用をしている方におすすめしたいのが、『コワーキングスペース』です。
今回はコワーキングスペースとカフェの料金を中心に、それぞれのメリットを比較検証していきます!
カフェのメリットは?
まず、仕事場としてカフェを利用するメリットを見ていきましょう。
カフェのメリット①料金が安い
カフェ利用のメリットとしてまず挙げられるのは、料金の安さです。
コーヒー1杯を300円として、3〜4時間ほど滞在すると考えると、1時間あたりかかる費用は75円〜100円ほど。
食事やケーキなどの軽食をつけなければ、コスパは決して悪くないといえそうです。
カフェのメリット②近い
チェーン店のカフェならいろいろな場所にあるので、探すのが容易で移動時間がかからないのも嬉しいポイント。
家のすぐ近くにはなくても、駅前まで行けば1軒は見つかるはずです。
カフェのメリット③日によって場所を変えられる
日によって場所を変えられるというメリットも。
家の近くはもちろん、よく行く会社の近くや主要な駅周辺にいくつかカフェを見つけておけば、その日の気分に合わせて場所を変えることができます。
ずっと同じ場所で仕事をしていると、気分もだれてくるもの。いきつけのカフェをいくつか持っておけば、気分を変えて作業に集中できますよ。
カフェのデメリットは?
続いて、カフェ利用のデメリットはこちらです。
カフェのデメリット①長時間いることが難しい
仕事場としてカフェを使うとき、「長時間の滞在は気がひける……」と感じたことがある人は少なくないのでは?
実際、店舗や時間帯によっては「長時間滞在お断り」という表記があるカフェもあり、場所によっては長時間滞在することは難しそうです。
お店が混んでいる場合は、ドリンク1杯で3時間ほどが限度かもしれません。
カフェのデメリット②席の確保が難しい
時間帯によっては席が埋まっていて、お店に入れないことがあるのもイマイチなポイントです。お昼どきや午後は混む傾向にあるので、カフェの少ないエリアではカフェ難民になってしまうことも。
「自宅以外で毎日がっつり作業したい」というノマドワーカーにとっては、自分の好きなときに確実に利用できないのがストレスに感じることもありそうです。
カフェのデメリット③電話やビデオチャットがしにくい
カフェによっては、隣の席との距離が近く、打ち合わせの電話やオンライン通話がしにくいというデメリットもあります。周りの目が気になって、声のボリュームを気にしてしまい打ち合わせに集中できない、なんてことも。
また、PCを使うのに欠かせないWi-Fiを無料で使えるカフェは少ないのが現状。フリーWi-Fiがあるカフェでも、場所によってはオンラインチャットの音声が途切れたり、映像が乱れてしまったりと電波状況の不安定さが気になります。
コワーキングスペースとは
続いて、コワーキングスペースのメリットとデメリットを見ていきましょう。
そもそも「コワーキングスペース」とは、独立して働く人たちが、机や椅子、インターネットなどを共有して仕事をする場所のこと。一つの会社だけでオフィスの場所を借りるレンタルオフィスとは異なり、いろいろな人が集まっているのがコワーキングスペースの特徴です。
料金は月極か時間制のところが多く、毎日のように利用するなら月額料金で支払い、空いた時間にドロップインで利用するなら時間単位で支払いと、自分のワーキングスタイルに合わせて利用方法を選ぶことができます。
コワーキングスペースとよく似た仕事場としては、「シェアオフィス」が有名です。明確な区別はされていませんが、シェアハウスと比べ、コワーキングスペースは利用者同士の交流が活発なイメージが強いですね。
シェアオフォスやレンタルオフィス、賃貸オフィスとの違いについては、こちらの記事を参考にしてください。
バーチャルオフィス、コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタルオフィス、賃貸オフィスの違いは何?
コワーキングスペースのメリットは?
そんなコワーキングスペースのメリットを見ていきましょう。
コワーキングスペースのメリット①長時間過ごせる
コワーキングスペースでは、周りの目を気にすることなく長時間滞在することができます。
朝から晩までいることができ、周りも仕事をしに来ている人ばかりで集中もしやすいので、「1日缶詰状態で仕事をするぞ」というときにもぴったりです。
コワーキングスペースのメリット②Wi-Fiや電源、プリンターなどが完備されている
無料Wi-Fiや電源、コピー機といった設備が充実しているのも嬉しいポイント。
「長時間作業がしたい」という人が利用しやすいのはもちろん、「次の打ち合わせまでの空き時間に、PCを充電しながら仕事したい」なんてときにも強い味方になってくれます。
フリードリンク制のコワーキングスペースも多く、充実した設備のおかげで仕事も捗ります。
コワーキングスペースのメリット③集中できる空間・環境が整っている
「自宅やカフェにいるとついだらけてしまう……」という人にも、コワーキングスペースがおすすめ。同じ空間で仕事をしている人たちが目に入るので、自然と仕事をするモチベーションが湧いて来ます。
さらに、コワーキングスペースのなかには、個別デスクや個別ブースがあるところも。仕事にしっかり集中できる環境が整っているのは嬉しいですよね。
コワーキングスペースのデメリットは?
コワーキングスペースのデメリット①スペースがせまいことも
これはコワーキングスペースによりけりですが、「作業スペースがせまく、周りに気を遣ってしまった」という声も耳にします。
隣の人と席が近い場合、タイピング音などが気になって仕事に集中できないことも。
コワーキングスペースを月額定額制で利用する場合は、申し込む前に何度かドロップインで利用をして下見しておくことをおすすめします。
コワーキングスペースのデメリット②移動時間がかかることも
自宅近くにコワーキングスペースがあれば問題ありませんが、近くにない場合はそこまで移動する手間がかかります。そのため、移動時間が長い場所を選んでしまうと行くのが億劫になってしまう心配もあります。
自宅やよく利用する駅から近い場所で探すなど、自分が足を運びやすいコワーキングスペースを選ぶようにしましょう。
料金が安いのはどっち?
カフェやコワーキングスペースを定期的に利用するとなると、やはり気になるのは「金銭面」。
そこで、副業で平日毎日2時間利用するケースと、フリーランスで平日6時間利用するケースの2つを仮定し、コワーキングスペース利用とカフェ利用、1ヶ月あたりの料金がお得なのはどちらなのかを検証してみました!
※コーヒー1杯の料金は300円、コワーキングスペースの月額料金は5,000円〜20,000円/と一般的な値段を想定します。
①【副業】平日毎日2時間利用
平日の夜に毎日2時間利用する場合、仕事場を利用する日数は1ヵ月あたり約20日となります。
◆カフェ利用の場合
ドリンク代300円×20日=6,000円/月
◆コワーキングスペース利用(月額料金)の場合
利用料金:5,000円〜20,000円/月(相場)
平日毎日2時間利用する場合の比較表
コワーキングスペース | カフェ | |
料金(月換算) | 5,000円~20,000円 | 6,000円 |
ドリンク | フリードリンク | 1杯ずつ払う |
平日毎日2時間の仕事をする場合には、ドリンク1杯で利用する場合、カフェの方がお得といえそうです。
しかし、コワーキングスペースによっては月額5,000円ほどで利用できる場所もあり、ドリンクを2杯以上頼みたいなら、フリードリンク制のコワーキングスペースの方が安いことも。
②【フリーランス】平日毎日6時間利用
続いて、平日6時間利用する場合を考えます。
カフェで6時間の滞在ということで、コーヒー(300円)と食事(900円)を注文すると仮定します。
◆カフェ利用の場合
飲食代1,200円×20日=24,000円/月
◆コワーキングスペース利用(月額料金)の場合
利用料金:5,000円〜20,000円/月(相場)
平日毎日6時間利用する場合の比較表
コワーキングスペース | カフェ | |
料金(月換算) | 5,000円~20,000円 | 24,000円(食事含む) |
ドリンク | フリードリンク | 1杯ずつ払う |
平日6時間仕事をするフリーランスなら、カフェ利用よりもコワーキングスペースの方がお得に使えることがわかりました!
コワーキングスペースはフリードリンク、フード持ち込みOKのところが多いので、丸1日仕事をする必要があるときでも安心です。
カフェに飽きたら、コワーキングスペースもいいかも
カフェ利用で起こる長時間滞在や席の確保といったノマドワーカーの悩みを解決してくれるコワーキングスペース。定期的に利用する場合には、金銭的にもかなりお得になることがわかりました。
仕事を通していろいろな人が集まってくるコワーキングスペースには、仕事に集中できる環境が整っているのはもちろん、人との出会いをきっかけに仕事が広がる可能性があるというメリットも。
いきつけのカフェでの仕事に飽きてきた人や仕事に集中できずに悩んでいる人は、一度コワーキングスペースの利用を検討してみては?